華麗な踊りと破壊的な人生・アイ.トーニャ 史上最大のスキャンダル
©️2018 Neon.アイ.トーニャ 史上最大のスキャンダル
4点
「第75回ゴールデン・グローブ賞作品賞(コメディー/ミュージカル)にノミネートされたほか、さまざまな映画賞で評価された伝記ドラマ。五輪代表に選ばれながら、ライバル選手への襲撃事件などのスキャンダルを起こしたフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの軌跡を映す。監督は『ラースと、その彼女』などのクレイグ・ギレスピー。『スーサイド・スクワッド』などのマーゴット・ロビー、『キャプテン・アメリカ』シリーズのセバスチャン・スタンらが出演。
貧しい家庭に生まれ、厳格な母親ラヴォナ(アリソン・ジャネイ)に育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。フィギュアスケートの才能に恵まれた彼女は、血のにじむような努力を重ねて、アメリカ代表選手として1992年のアルベールビル、1994年のリレハンメルオリンピックに出場する。ところが、元夫のジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルだったナンシー・ケリガンを襲い、その後彼女はフィギュア界から追放されるが……。」
引用元https://movies.yahoo.co.jp/movie/362656/
ストーリーは、現在のトーニャや彼女を知る人物のインタビューから、それぞれの過去を聞くような話でした。
母親は、毒親で夫は、トーニャに暴力をふるうような人でした。そして、トーニャは、負けん気が強いような人でした。
それと、キャラクター同士の関係性や大雑把なトーニャの過去が理解できるような映画でした。
周りの人達がトーニャをどう思っているかをセリフやちょっとした描写だけで描いていたのが、トーニャの苦悩が伝わらなかったです。
なので、映像や当時のニュース映像などで描いて欲しかったです。
そういったトーニャの成功の喜びや裏切られた悲しみが伝わってきませんでした。
それに、トーニャと同じくらい母親と夫の話を描いていたのと時間の経過を示す映像がないのが、トーニャの物語だという実感が薄くなって、彼女が置かれている状況を伝える工夫がない分、彼女に共感できませんでした。
なので、彼女が、周りの人の声や置かれている状況に負けずに努力し続ける姿を描いて欲しかったです。
この映画では、過去のストーリーのなかで、登場する人に今どう思っているかや今後どうなるのかを語らせていました。
それが、物語を通して事実や彼女の思いや感情を伝えるというのではなく、彼女が経験した出来事を詳細に描いているような印象を受けてしまい、物語というより、ドキュメンタリーのような学ぶ動画というような感じがしました。
なので、トーニャが経験した出来事を感情的に描くというストーリーにすれば、彼女の苦悩や葛藤が伝わってくると思いました。